1968年、CBSソニーの会社ができて第一回新譜は
洋楽が8月21日、邦楽は9月1日の発売だった。
洋楽はサイモンとガーファンクル「サウンド・オブ・サイレンス」
邦楽はフォーリーブス「オリビアの調べ」
CBSソニーのOB会メンバーならここまではすぐに出る。
設立メンバーであれば次の「旧約聖書」のアダムスの
ヴォーカルの轟健二が今のアミューズの松崎さんだとか、
ギターはプロデューサーの水谷公生さんだとか話し始めるはずだ。
話題はきっと英亜里の「花を咲かせて」から
翌年会社初のミリオンセラーになった
カルメン・マキの「時には母のない子のように」に移り、
それならピーターの「夜と朝の間に」のレコード大賞新人賞の時は、
いやいや南沙織のデビューは・・なんて時代がどんどん飛んでいくに違いない。
だが、CBSソニー設立前年の1967年、
タイガースの出てたウェスタン・カーニバル他で
ナマのGSの洗礼を目いっぱい受けていた私がもしその場にいたら
「ちょっと待った!」と声をあげるだろう。
レコード番号で言えば
「オリビアの調べ」フォーリーブスがSONA-15001
「旧約聖書」アダムスがSONA-15002、まではいいとして、
次のSONA-15003を飛ばしちゃまずいでしょうって。
「サロマの秘密」ザ・バロネッツ
スプートニクス或いはヴィレッジシンガースの小松さんみたいな
澄んだギターの音色が特徴で「北欧サウンド」と呼ばれていた。
ロックンロールじゃなかったけどまあGSの王道路線で
アダムスと比べても遜色なかった、はい。
だけど当時の私は素人の学生のくせして
(ちょっとこのバンド、デビューが遅かったか)
なんて思っていたわけですな。
それにしてもCBSソニーOB会でも多分話の出ないGS。
人はこういう風に自分のいいように記憶を編集してしまうものらしく
さすがのyoutubeにもフルコーラスは見つからなかった。
でも私は持っているんだな、むふふ。
各社共同企画「CULT GS COLLECTION」のソニーバージョン。
むふふ・・。
1 「旧約聖書」アダムス
2 「ギリシャの丘」アダムス
3 「眠れる乙女」アダムス
4 「砂のお城」アダムス
5 「地球はせますぎる」アダムス
6 「にくい時計」アダムス
7 「明日なき世界」アダムス
8 「影」アダムス
9 「サロマの秘密」ザ・バロネッツ
10 「愛の女神」ザ・バロネッツ
11 「恋人たちの森」ザ・バロネッツ
12 「ある恋のエビソード」ザ・バロネッツ
13 「白夜のカリーナ」ザ・バロネッツ
14 「ハイウェー・ラブ」ブルー・シャルム
15 「ふたりのシーズン」ブルー・シャルム
16 「風の旅」ブルーシャルム
17 「暗い砂浜」ヴィレッジ・シンガーズ
18 「ブルー・ロビン」ヴィレッジ・シンガーズ
19 「君を求めて」ヴィレッジ・シンガーズ
20 「想い出ははぼくの胸に」ヴィレッジ・シンガーズ
21 「ヘイ・エイ」ロビー和田とニューホークス
馬飼野康二さん、小杉理宇造さん、
インパートメントの桑原さんのいたブルーシャルムも
久々に聴いてみようとしたら・・あれ?
中身がフォーリーブスのCDになってるぞ。
カルトGSのCDは一体どこに紛れ込んだんだ!!!
ということで、仕方ないからyoutubeに1曲だけフルで聴ける
「白夜のカリーナ」ザ・バロネッツ(1969年)があるのでこれにした。
タイトルからするとハノイ・ロックスっぽいけど
イントロを聴くとゴールデンカップス「いとしのジザベル」ぽくもある
だから「白夜のジザベル」って感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=ClmbpLX-qv0
それでもやっぱ「サロマの秘密」のフルコーラスを聴きたくて
ずっと検索してたら
「サロマ湖の空」三田明(1969年)にぶつかったので
あしたは青春歌謡にしよう。