アニメでもないのにここまで満員になるかというくらい
いくら夏休みでも映画館の最前列までいっぱいの客。
加えて圧倒的なコメント評価の高さにいつものように
フツフツとへそ曲がりの習性が顔を覗かせます。
結論から言えば、悪くないけど騒ぐほどじゃないかも。
映画「アルキメデスの大戦」
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。
日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための
超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、
海軍少将の山本五十六は今後の海戦には
航空母艦の方が必要だと主張する。
進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、
天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。
その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって
大和建造にかかる高額の費用を試算し、
計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。
いつもながら限界ギリギリ演技の菅田将暉は良しとして
平山忠道役の田中泯だけがおいしく、
それ以外はベテラン俳優が多いのにもったいない映画になっちゃった。
でもキャストの話よりもこの映画の根幹をなす
<嶋田繁太郎対山本五十六>の意見の対立が史実なので私は面白く。
実は戦艦大和や武蔵建造の後の戦争末期になってから
ようやく製造に入った当時世界最大の空母「信濃」があったそうで
それが出航わずか17時間で撃沈されたという悲劇を
NHK-
空母信濃は60000トン、豪華客船の飛鳥Ⅱ
でも出来上がった頃は空母なのにもう載せる飛行機がなかったみたいで
もしこっちを先に造っていたら、なんて思ったりすることでしょう
その番組「幻の巨大空母”信濃”」は8月18日に再放送がありま
https://www.nhk.or.jp/
それともう一つ
「第二次世界大戦中の天才数学者」と聞くと
どうしたってイギリスのアラン・チューリングを思い浮かべます。
コンピューターの祖と言われる人物で、解読不可能と言われていた
ナチス・ドイツの暗号「エニグマ」を解いた人。
いやいや、映画を観るまで知らなかった名前なんですが
その映画は「イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者」(20015年)
アカデミー賞の脚色賞を受賞した映画です。
http://imitationgame.gaga.ne.jp/
こっちの彼、アラン・チューリングは実在です。
演じていたのはイギリスの菅田将暉?かもしれない
ベネディクト・カンバーバッチ。
なんて書いていたらこんなニュースを見つけました。
アラン・チューリングが50ポンド紙幣の肖像に使われることが決まったと。
2012年末までに出回るみたいです。