数多いコンピレーション・アルバムの中で
先日の「ジェムズ・レアリティーズ」とは違う意味で
これも気になったので紹介したい。
昭和40年生まれの男性だけを対象にした
「昭和40年男」というユニークな年齢限定マガジンがある。
隔月発行で「ノスタルジックな想い出が呼ぶ共感」を旗印に
この7月で50号を数えるまでになった。
このアルバムはその世界観を音楽で編集部が監修したもので
アルバムタイトルは「俺たちを虜にした昭和洋楽」
昭和50年から昭和が幕を閉じるまでの
<昭和洋楽>なるネーミングがいい。
選曲を見るとアルバムの全20曲は
すべて昭和50年から昭和60年までのヒット曲だから
「昭和40年男」の読者がティーンエイジャーの時に「虜になった」曲だ。
「昭和40年男」の昭和洋楽特集紹介にはこうある。
クソガキだった俺たちにいつも寄り添ってくれた邦楽。
一方、
西洋料理を日本流にアレンジした「洋食」と同様、
邦題や帯に見られる、
そう、
ウマい食い物になったごとし、
「昭和洋楽はカレーだ!」
https://www.crete.co.jp/
昭和50年から60年ということは1975年から1985年まで
私にとっては結構感慨深い。
ちょうどディレクター仕事のど真ん中だった時代だ。
だから他社のヒット曲の当時の記憶も鮮明にある。
私と岡田さんがやってた「日本洋楽研究会」の
<日本洋楽>と同じじゃん。
「昭和40年男」みたいな次の世代に<日本独自の洋楽>の
記憶が正確に伝承されているのは本当に喜ばしい。
しかも編集長の北村さんにとって
エンディングのチープ・トリックの「甘い罠」にはことさら
思い入れも強いようでそれも嬉しい。
仕事してて良かった。
ただ、ここに是非ともクイーン、ロッド・スチュアート、アバを
加えたかったんだろうなと思う。
そうなのよ、そのへんがコンピの難しいところなんだな。
収録曲
01. サタデー・ナイト|ベイ・シティ・ローラーズ(昭和50年/
02. ダンシング・シスター|ノーランズ(昭和55年/1980年)
03. ラヴィン・ユー・ベイビー|キッス(昭和54年/1979年)
04. スカイ・ハイ|ジグソー(昭和52年/1977年)
05. マイ・シャローナ|ザ・ナック(昭和54年/1979年)
06. ウィアー・オール・アローン|ボズ・スキャッグス(昭和51年/
07. 宇宙のファンタジー|アース・ウインド&ファイアー(
08. ハロー・ミスター・モンキー|アラベスク(昭和53年/
09. ダンスに夢中|レイフ・ギャレット(昭和54年/1979年)
10. ブレックファスト・イン・アメリカ|スーパートランプ(
11. ハリウッド・ティーズ|ガール(昭和55年/1980年)
12. キープ・オン・ラヴィング・ユー|REOスピードワゴン(
13. ポップ・ミュージック|M(昭和54年/1979年)
14. サイキック・マジック|G.I. オレンジ(昭和60年/1985年)
15. セパレイト・ウェイズ|ジャーニー(昭和58年/1983年)
16. ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン|シンディ・ローパー(
17. ロックバルーンは99|ネーナ(昭和59年/1984年)
18. プライベート・アイズ|ダリル・ホール&ジョン・オーツ(
19. フットルース~メイン・テーマ|ケニー・ロギンス(昭和59年/
20. 甘い罠(Live at 武道館)|チープ・トリック(昭和53年/1978年)
「昭和40年男 presents 俺たちを虜にした昭和洋楽」 9月5日発売
https://www.sonymusic.co.jp/