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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「凶悪」試写

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試写室の補助椅子が全部いっぱいの盛況

遂には階段の床に座る人まで出た試写会。
9月21日公開の日本映画

「凶悪」


ベストセラーの本の映画化で
ほとんどこのままの連続殺人事件があったそうだ。
だから半分くらいはドキュメンタリーと呼べるのかどうか、
オープニングには「現実の事件を題材にしたフィクション」
みたいなクレジットがあったような気もする。

死刑囚が出版社に手紙を書いて告発するわけですわ。
「自分は死刑判決を受けた事件の他に誰にも話していない
3つの殺人に関わっています。そのすべての首謀者は
自分が先生と呼んでいた男です。
そいつが娑婆でのうのうと生きているのが許せない。
この話を記事にしてもらい先生を追いつめたい」

それにしても次から次と殺す、殺す。
一体何人殺したのかと思うくらい、しかもひどい殺し方。
私、このタイプの映画は苦手としとります。
苦手なんだけどこれ、レベル高いかもしれない。
長編は初めてという監督も人間の多面性を描いてうまい。
特に(ネタばれしないくらいに言うと)記者の奥さんの
最後のセリフなんて、思わず拍手ものでありました。
(あれはきっと原作にはないんじゃなかろうかと)

豪華キャストの中の主演は3人、
ジャーナリストが山田孝之、
「あまちゃん」の寿司屋のおっさんピエール滝が死刑囚、
狂気の目をした極悪人先生はリリー・フランキー。
私は殺されたジイさん役の牛場悟って俳優が良かった。
怖い映画、少なくとも「泣けました~!」映画ではない。

それと、個人的には
エンディングロールの<製作:十二村幹夫>に感動!
あの「トニー」だもの。
CBSソニーの同期入社、ほぼ同時に退社。
彼の第二の人生の一つの答えを見た思いだ。
もちろんクリエイティブ面に参加はしていないにしても
こういうプロジェクトに参加できているということが素晴らしい。
彼の場合は多面性というよりビジネスの多様的視点と思う。

しかし、それにしてもいい映画をモノにしたね、トニー。
私は苦手だけどね。


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