「ルイ・ルイ」が検索ワードの上位にあるだろう今日
日本の<ルイス>というバンドについて書くのは
タイミングが悪いかもしれないが
本日12月15日、ルイスのアルバム
「スルー・ザ・ミディアム」が発売になった。
http://tower.jp/item/4644888/
彼らの2枚めのアルバムになる。
前作の発売は1980年。
(1980年・・・?)
そう、1980年、彼らは映画「翔んだカップル」の主題歌
「BOYS」でデビューした。
ファースト・アルバムは同じ年の「ルイスの幻影」
バンドのキャッチ・フレーズは
<ネオ・ヨーロッパ・ロマンの香りが漂う><美しき堕天使>
そしてタイトルそのまま幻影のように消えて今日まで37年が過ぎた。
主要メンバーの青柳つとむは、ルイス以前は会員数1万人を誇る
KISSファンクラブの会長だったことでも知られている。
今は音楽制作の仕事をしている彼は私にとっては
友人であり飲み仲間の一人の「べん」だ。
このセカンド・アルバムも先日の忘年会で彼からもらったものだった。
正直な話、1980年といえば私はEPIC洋楽真っ盛りの青春時代。
ルイスをやってる青柳とは連絡を取り合っていなかったため
「BOYS」すら聴いていなかった。
なので、今回が正真正銘初めてのルイス試聴になる。
2回通して聴いてみた。
ファーストのキャッチフレーズの<美しき>とか<堕天使>とかが
今はどうなのかは別として、歌詞、メロディ、アレンジなど
全編の世界観は恐らく37年目と変わっていないのだろうと想像する。
アルバム解説はこれも友人の元Rock Show編集長、宮崎真理子さん。
その真理子さんの言通り、ルイスという耽美系バンドは
ビジュアル系のハシリ、或いは魁だったのかもしれない。
ビジュアル系の爆発は90年代だから10年位早すぎたか。
今回のアルバムだと「雨のレプリカ」「ペトルーシュカ」など
90年代にシングル・ヒットしていたと言われても納得しちゃう。
また、「Hello Smiles」という曲があって、
大人になると全部忘れちゃうって
そんなのイヤだな ぼく忘れないぞ
君の願い ぼくたちの願い みんな ともだち
さすがにこの歌詞は今の彼には歌えないようで
a*mu(あむ)という女性歌手に歌ってもらっているのだが
他の曲と趣を異にするこの曲こそ現在の彼なのだと思われる。
真理子さんが書いているように
青柳つとむには、きっと<やり残した感>があったに違いない。
やり残した感、言い残した感を解消して時間を埋めるために
自分でアルバムを作れちゃう人って、羨ましいと思う、と同時に
そういう友人のたくさんいる私は恵まれた環境にいるのだとも思う。
写真は先日の洋楽ファンクラブ忘年会。
政則さんがスケジュールの都合で今回は欠席だった