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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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ブギウギ列車夜行便

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<エアロスミスのスティーヴン・タイラーが

9月25日のサンパウロ公演後の急病のため、

バンドは南米ツアーの残り4公演をキャンセルした>

 

 

ニュースで病名は発表されず

単に「Unexpected medical issues」だったが

本人がすぐに「命にかかわるような状態ではない」と

ツイートしている。

 

今年のツアー「Aero-Vederci」は

5月17日のイスラエル・テルアビブから始まり、

ジョージア(元グルジア)、ロシア、ポーランド、デンマーク、

スウェーデン、アイルランド、ポルトガル、スペイン、スイス他

ドイツ、フランスも含めた全ヨーロッパの後の南米だった。

 

5月23日モスクワのライブ映像

https://www.youtube.com/watch?time_continue=9&v=QtNBK-rqRSg

 

「Aero-Vederci」とはエアロスミスとアリベデルチの造語だそうで

アリベデルチはイタリア語で「さよなら」だから

これが「エアロ最後のツアー」と言われる理由にもなっている。

 

バンドがなくなればそれはそれで淋しいかもしれないけど

以前からエアロはトム・ハミルトンが癌と闘っているし

ジョーイ・クレイマーは心臓疾患で(本人は否定)

ライブをキャンセルしたこともあり、去年はジョー・ペリーが

ハリウッド・ヴァンパイアーズのライブ中にステージで倒れている。

なんだかもう満身創痍だ。

ライブのビッグビジネスから離れるのは難しいかもしれないが

永遠の悪ガキのスティーヴンだって69才。

このあたりでマジにアリベデルチでもいいんじゃないかと思うのだ。

 

今日はエアロの日本でのデビューアルバム

バンドとしては2枚めの「飛べ!エアロスミス」(1975年5月)から

「ブギウギ列車夜行便」という凄まじい邦題の曲のお話。

原題は「The Train Kept-A-Rollin' 」

 

この「トレイン・ケプト・ア・ローリン(ブギウギ列車夜行便)」は

エアロスミスがヤードバーズをカバーしたものだが

ヤードバーズはジョニー・バーネットをカバーし

そのジョニー・バーネットは

タイニー・ブラッドショウという人がやってた曲を

ロックンロールにアレンジして歌っていた。

そんな、4代にわたるほとんどファミリー・ツリーみたいな曲だ。

 

その先祖をたどる旅を聴いてみる。

 

「トレイン・ケプト・ア・ローリン」エアロスミス

 

https://www.youtube.com/watch?v=C-YOeKSultg

 

次がヤードバーズ。1966年の映画「欲望」から。

タイトルが違うのは映画に曲の使用許可が下りないため

歌詞変えて別曲ということにしたためらしい。今じゃ考えられない。

しかしベックとジミーペイジが、若い。

 

https://www.youtube.com/watch?v=YHNL5_2LspE

 

ジョニー・バーネット・トリオ(1956年)

ヤードバーズというよりストレイ・キャッツの原型を見る感じがする。

 

https://www.youtube.com/watch?v=VkZhJJ8sPmw

 

そして、これがオリジナルのタイニー・ブラッドショウ(1951年)

 

https://www.youtube.com/watch?v=ci4EQDD4CqA

 

1975年の段階では私はヤードバーズ・バージョンまでしか

知識として知らない。

売れるかどうかわからない新人バンドのアルバムの中の1曲。

受注原稿にチャカチャカっと邦題付けて提出してたと思う。

後になってこれも大批判の的となった邦題の一つだが

このタイニー・ブラッドショウのバージョンを改めて聴くと

「ブギウギ列車夜行便」でもいんじゃない?と

邦題つけた責任者の自分を慰める69才であります。


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