同じ音楽ファンでも、例えばクラシック音楽が好きな人は
ラップやパンクはあまり聴かないだろうと思う。
映画の好きな私でも、子供、動物、ヒーロー、宇宙、
ほとんどCG、やたらにワイヤー、血や首の飛ぶホラー、
恋人が病死、社会派ドキュメンタリーなどは好んでは観ない。
とりわけ、アイドルが主演する邦画とアニメを苦手としている。
そんな私が周りの「いい」「いい」に煽られて
ついつい観てしまったアニメ映画2本
「君の名は。」と「この世界の片隅で」
なめてかかった「君の名は」は素直に面白く
タイムスリップとファンタジーがモロにツボで
「ブリッジ・オブ・スパイ」「さざなみ」より高評価の
今のところ今年の私のNo1だ。
そしてもう1本のアニメがこの「この世界の片隅に」
ONすぎる台詞回しや暗転による場面転換など
舞台演劇っぽく、これも予想より遥かに良かった。
こんな寓話のシーンも好きだったし
反戦がテーマであっても私でも見られた。
そこにプラスして
事前に吹き込まれていた作品以外の情報、
権威に対する制作者の姿勢とか
クラウド・ファンディングによる制作費調達とか
新勢力の台頭って感じが好ましかった。
「なかなかだったじゃん」と
昨日ネットを検索してみたら
ギョエ~!!!!
見たことないほどの絶賛の嵐。
それが凄いのなんの。。
感想や評価のコメントに批判やアンチがまったくない。
どころか、映画史に残る大傑作だみたいなのばっかで、
ちょっとでもけなした日にゃ炎上しそうな勢いだ。
映画の中では恐らく作品の主題でもあるだろう
「普通で」「まともで」「当たり前の」
という表現が頻繁に使われていたのに
ネット上の熱狂は普通どころか、尋常じゃない。
熱狂支持派がネットの中でこんな状況になってる。
あ、違った、こっちだ。
(上の写真と映画はまったく関係ないです、雰囲気です)
ビートルズのアルバム「サージャント・ペパーズ・・」だって
ピンク・フロイドの「狂気」だって
それを最高傑作とする意見は多数派でも、ここまでじゃない。
ネット見た瞬間、スーッと引いてしまった。
アニメ恐るべし、あ~怖。
まあいいや、
所詮アニメ素人にはよくわからないんでどうかお許し下さい。
それでもこの広い世界の片隅には
私と同じような<空気感>を持ったへそ曲がりのオヤジが
もう2~3人はいてもいいだろうと思うのだった。
映画のオープニングにかかってた曲のオリジナル。
オヤジ・カラオケの定番曲
「悲しくてやりきれない」(1968年)
https://www.youtube.com/watch?