私たちが今回の旅先を決める大きな要素の一つに
この添乗員さんの存在がありました。
昨年5月の不安なクルーズ初体験時、
この人の仕事ぶりに驚嘆を超えて感動したからでした。
添乗員生活20数年というベテラン。
今も年間24~5本のツアーに出ます。
旅先で寝る暇があるのかと思うほど甲斐甲斐しく働き
英語・スペイン語・フランス語・イタリア語で交渉します。
(ドイツ語も確か話します)
それは添乗員のスキルとしては当然かもしれませんが
私が驚嘆したのはこの人の体験に基づく現場の仕切り方。
的確で、しかも優しい。
優しいがベタベタしないで凛々しい。
的確で、しかも優しい。
優しいがベタベタしないで凛々しい。
10日以上も一緒に観光してると
どういう客がどういう注文を付けてきてるのか
私たちにも大体わかるわけですよ。
危険なのからバカバカしいのまでいっぱいあります。
パスポートなくしたり(今回はいない)、風呂のお湯が溢れたり、
バッグを部屋に置き忘れたままバスに乗ろうとしたり
空港の手荷物チェックであれほど言ってるのに
ペットボトル持ち込こもうとして引っかかったり、
食い物がマズイとか、田舎で両替したがったり、色々。
もうね、想像を絶するようなことを言い出す人もいるのです。
それこそ上から目線やセレブおばさんやらキツネ男がね。
そういう現場を一人で解決しなければいjけないわけです。
「上司に相談してみます」とか
「当社のポリシーとしましては」とか言ってる場合じゃなく。
でもまあこれも添乗員の宿命ですかね。
鳥飼さんは<どの言葉も流ちょうなネイティブではない>です。
帰国子女ではなくて全部仕事で覚えていったものです。
それでテキパキ難問をこなします。
ん?これもベテランなら当然かな。
凄いプロなんだけど一流っぽいその言い方はピッタリしない、
職人と言うと自分流を貫く頑固者って感じだし、
一言でいえば<アーティスト>でしょうか。
超絶テクのギタリストが、或いは何オクターブも出るシンガーが
必ずしも観客の心を打つとは限らないように、
必ずしも観客の心を打つとは限らないように、
マニュアル通りのツアマネがいくらひたむきに頑張っても
客の笑顔という成果が出なければ仕事の評価はされないはずです。
「クルージングはそれほど多くはないんですよ、
年に5~6回でしょうか」
「好きなのは自然と動物が残っているところです。
マダガスカルとか南アフリカ、ガラパゴス、いいですよ~」
この次のツアーは今週末からケニアだそうです。
「お客さんの満足した顔を見るとこの仕事は辞められません」
この言葉に嘘はないと思えるのです。
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「お客さんの満足した顔を見るとこの仕事は辞められません」
この言葉に嘘はないと思えるのです。
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