その兄弟の映画で今年私が観たのは
「アンブロークン」「ブリッジ・オブ・スパイ」に続く3本目
50年代のハリウッド。
こういうタイトルの映画(こりゃ「ベンハー」だ)の撮影中に
主役のジョージ・クルーニーが誘拐される。
スタジオのトラブル解決部長が救出に動く。
きっと見る人が見ればセンスがいいって言うんだろうけど、
人を食った、人を煙に巻く映画で私にはわからない。
コーエン兄弟の映画はシリアスなものかコミカルなものか
或いはその両方混じったものがあるように思うのだが
これは「アンブロークン」「ブリッジ・・・」と正反対のコメディ。
でも、ある程度事前の知識がないと笑えないかもしれない。
<マッカーシーの赤狩り>
赤狩りって、凄い言い方は現実に50年代のアメリカであった
反共産主義の社会運動。
今じゃ想像しにくいけど共産主義がロマンチックに存在してて
それに憧れて活動してた人たちがアメリカにもいたみたい。
それが今回の映画のベースにあるのでそれを知らないまま
映画館に行っても(あの人たちは何なの?)になると思われる。
有名な俳優、監督、脚本家を巻き込んだ赤狩り、
どういう人がかかわったか自分で調べてから行って下さい。
いずれにせよ、私はパス。
それより、コーエン兄弟とはまったく関係なく
こないだDVDで借りて観た2年前の映画
「リスボンに誘われて」の方がずっと良かった。
この映画も1974年に起きたポルトガルの
<カーネーション革命>を知っていた方が理解は深まるが、
こっちはそんな歴史を知らなくてもミステリーとして、
また現地に行きたくなるようなロードムービーとしても優れている。
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ooWqXJe2c8o
予告編
https://www.youtube.com/watch?