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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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2人の高尾山

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小学1年生の兄と保育園児の妹の2人は
2人だけで電車に乗って
待ち合わせの駅までやってきました。


乗り換えの必要のない各駅停車の電車だし
首から下げたGPSケータイで
親は2人が今どこにいるかをわかっています。

それでも兄にとっては責任重大な役だったため
私を見つけるまで緊張した表情でありました。
妹は気楽なものです。

低いとはいえ、登山は2人にとって初の体験、
新春の高尾山です。


薬王院に向かう道が二手に分かれます。
左が急な階段の男坂、右がなだらかな女坂。

「まだ先が長いから女坂にしよう」と言っても
2人は「階段がいい」と108段を駆け上がります。
薬王院まで行って帰ろうと考えていたのに
「てっぺんまで登りたい」と2人は言い張ります。

正月の混雑もなく快晴の天気に恵まれました。
逆に暑くて途中でダウンを脱いでも汗です。
心配をよそに元気バリバリ。
山頂に着いて富士山に歓声をあげた2人でした。
(薄く煙る富士山はスマホのカメラでは写りません)



兄「ドキドキ、わくわくだったけど来てよかった」
妹「あんなおいしいソフトクリームは初めてだった」

下山の3号路で「ヤッホー!」と大声を出すまでは
元気だった兄がケーブルカーの駅あたりで急に
「早く家に帰りたい」と言い始めました。

早朝から緊張していたのと目的を達成したのと
張り切りすぎていたせいで疲労が一気に出たようです。

それでも「温泉には入りたい」と言うので
たくさんの浴槽を楽しんで出て兄が言いました。

「温泉に入ると疲れが取れるって言うけど
僕は温泉に入ったら疲れて眠くなってきた」

帰宅の電車はすっかり眠りこけていた兄でした。
気楽な妹は途切れることなくしゃべり続けておりました。

この日、万歩計は2万歩を表示しました。
この子たちの足だと何歩歩いたことになる?
この日のことを兄妹はいくつまで覚えているかしらん。

新年事始めは高尾山でした。


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