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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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ジョー・ペリー自伝~エアロスミスと俺の人生

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面白さのあまり
実家往復の電車の車中で
厚さ3cmもあるのを一気に読み終えた。

「ジョー・ペリー自伝~エアロスミスと俺の人生」
(ROCKS~My Life in and out of Aerosmith)


エアロスミスというスーパー・バンドで
スティーヴンと両雄のジョーだから
この本は3年前の「スティーヴン・タイラー自伝」と
エアロスミス史として対になっている。


面白いのはやはり初期のバンドのエピソードだ。

ジョーが初めて観たイギリスのバンドは
デイヴ・クラーク・ファイブだった。
ボストンのアパートでの合宿生活。
クラブの楽屋出口でジェフ・ベックを出待ちした。
デビューアルバムはブルース・スプリングスティーンと
同じ週の発売でCBSはブルースばかり宣伝し
ローリングストーン誌にはレビューすら載らず
CBSは1枚だけですぐに契約やめるつもりでいた

女優とのスキャンダル。
初来日に一緒に来てた奥さんエリッサとの
離婚に至るまでのドロドロ劇。
酒、ドラッグ、女、成功、没落、脱退、復帰、復活
まあ大変なバンドだ。

こんな話もあった。

前座エアロスミス、ゲストがニューヨークドールズの
モット・ザ・フープルのツアーで全米を回った。
イギリスのバンドは(キンクスなど)傲慢で嫌な奴が多いが
(モットは人柄も最高だった)のだそうだ。
うらやましい組み合わせのツアーだな。

それにしても、年を経るに従って激しさを増す
スティーヴンとジョーの確執。
ここ数年のスティーヴンの「脱退騒動」
「ツェッペリン・オーディション」「アメリカンアイドル審査員」
についてのくだりなどは、赤裸々な発言と言うより
もうエアロスミスはバンドの体をなしていないと思える。

「ロックス」と「ゲット・アグリップ」という名盤も残したし
もういいと思う、エアロスミス。
役目は終えたんじゃない?

CBSがまったく力を入れずレコード評すら出ないで
契約終了寸前の使い捨てバンド
エアロスミスのデビューアルバム
「野獣生誕」


この中の「ドリーム・オン」に惹かれて担当した私は
当時のCBSアメリカの宣伝マンよりは
エアロの良き理解者だったはずだ、と自慢。

今日聴くのはそこから「ムーヴィン・アウト」
大した曲じゃないと思ってたけど
スティーヴンとジョーが初めて共作した曲なのだそうだ。
初めて知った。



ところでこの本
翻訳が「もりじゅ」、コーディネイトが「むつみ」
2人には個人的にこれからもよろしくってことで。

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