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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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「定額制音楽配信サービス」への期待

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エジソンの蓄音機発明が1877年、
SPやLP、カセットテープなどを経てCDの発売が1982年、
ネットでの配信が始まったのは2000年前後だっただろうか。
時代の節目を通過してきたそういう「音楽を楽しむ環境」が
また大きく変わろうとしている。

サブスプリプション型ストリーミング音楽配信サービス

こんなの聞いただけで誰だって「もう結構」となるでしょう。
結構どころか「悪いけど放っといてくれ、俺はCDでいいよ」となる。
鶴田浩二に「古いヤツほど新しいものを欲しがるもんでございます」
というセリフの入る歌があったが我々世代にとっては
「もう新しいものはいらないよ」が本音だろうと思う。

それでも私はこう断言したい。
≪これこそ古いヤツ向け音楽サービスだ≫
やばいかな、少し語弊があるかもしれんかな。
簡単に言うとこういうことだ。

CDショップには入りにくい、行っても見つからない、
アマゾンは品切れ、或いはこのCDじゃないんだよなー、
自分の好きな音楽は聴きたいが
そもそも自分は何が聴きたいか欲しいかったのか忘れている、
みたいな人にピッタリ。

<定額制の音楽配信サービス>と言い換えた方がいいだろう。
ある定額料金を払いさえすれば
正規に気兼ねなく堂々と音楽を聴き放題できる。

これが去年あたりから日本でも始まり
続々と各社が参加して今年は百花繚乱になりつつある。
月額980円程度を払えばいくらでも聴ける。

著作権がどうだとか違法ダウンロードは犯罪だとか
レコード会社が許諾しないとか、
面倒くさそうだった音楽配信がこれでスッキリする。
こっちはできるだけ安く簡単に後ろ指指されずに
音楽を楽しみたいだけなんだから。

それと、今までのダウンロードと大きく違う一点がある。
<モノがない>
「クラウド」という、文字通り空の雲みたいに浮かんでいる音楽を
いつでもどこでも自由に聴けるというシステムが売りなので
盤どころかファイルすらない。

最近我々の間には「モノ離れ=CD離れ」が急速に進んでいる。
退職して時間ができたせいで反動のように買い集めたCDが
狭い部屋の中で早くもお荷物になり始めている。
昔はLPやCDを棚に並べて眺めることが無上の喜びだったものだ。
それが今じゃ喜びどころか整頓もされず無造作に床に平積み。
執着が薄れてきているのかもしれない。


酒の席でたまに出る話題も「いらないCDって邪魔じゃない?」
「死んだらCDどう処分されるのかな」など。
もし自分の個人のCDが空の上にあれば旅先でも病院でも聴ける。
死んでも雲の上でクラウドから聴けるってわけだ(笑)

ただし、電子書籍と同じようにどのくらいのカタログがあって、
使い勝手やサービスはどう違うのかということがわからないと
どこを選べばいいか判断できない問題は残る。

「ミュージックアンリミテッド」「レコチョクBest」はよく目にする。
ドコモ、KDDI、ソフトバンクも始めている。
グーグルがアメリカで「Google Play Music All Access」を始める。
怪物の「Spotify」が日本上陸の噂もある。
これらにfacebook やらYoutubeやらが絡み合ってもう戦国時代だ。
正直まだどこがどうなるのか見当もつかない。

だから、このサービスを究極の老人向け音楽環境と認定する私も
「少し見守った方がいいかな」というのを今日は結論にしておこう。











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