「あら、野中さん。あの番組はまだ続いているの?
今度また呼んで下さいよ」
私は高校時代に見たこの写真の刷り込みのせいか
この方とお会いすると今でも緊張してしまう。
この方とお会いすると今でも緊張してしまう。
長谷部宏さん写真展のビームスJAPANの6階は
さすがに現役っぽい人は一人もおらず
懐かしい顔ばかりで大混雑であった。
有名で代表的な写真よりもむしろ
MusicLifeに使われていなかった写真が多く
個人的にはやっぱり70年代に目がいく。
まずはこの夜主役の長谷部さんと東郷さんに挨拶して
元洋楽ディレクターの人たちと和んでいたら
星加ルミ子さんから声をかけられた。
同じ「ミュージックライフ編集長」でも
水上さんや東郷さんや増田さんに対しては大変失礼ながら
仲間というか<洋楽同期の桜>的な感覚があるのだが
星加さんは高校生の頃は憧れに近い存在だったから
どうしても緊張して直立不動になってしまうのだ。
前回番組に星加さんに出て頂いたのは2011年1月2日、
お会いするのもそれ以来となる。
番組が6年目に入る記念回の4月には
絶対星加さんにお願いしようとこの日決めた。
そして<またビートルズ以外の選曲でお願いします>と言おう。
長谷部宏さんの写真がビートルズだけじゃないように
星加さんのビートルズ以外の豊富な体験談も
戦後ポピュラー音楽史の宝庫とも呼べる貴重な証言なのだ。
星加さんが大ファンだったというボビー・ダーリンを聴いてみる。
ディック・クラークの「ビーチ・ナット・ショー」に出た時の映像だ。
他の出演者はクレジットで見るにコニー・フランシス、
フレディ・キャノン(「アクション」など)、
ウィルバート・ハリスン(「カンサス・シティ」など)、
ザ・クレスツ(「シックスティーン・キャンドルズ」など)、
が並ぶ中でのボビー・ダーリンへの歓声が人気を物語る。
50年代終わりの出世作「スプリッシュ・スプラッシュ」