元ソニーミュージックの先輩の
伊藤八十八さんが亡くなった。
日本を代表するジャズのプロデューサーだった。
ご自身のプロデュース作品は350タイトルで
洋楽邦楽まで含めると担当したアルバムは
3000タイトルを超えるそうだ。
「音」のプロであって、たとえどんなジャンルの音楽でも
音やサウンドについては強いこだわりがあった。
「ミュージックマン」のインタビューを改めて読む。
昔のレコード会社には八十八さんのような
どプロのプロデューサーがたくさんいた。
同じソニーだと現役時代の酒井さんなんて
入ってくるだけで周りの空気が緊張でピリピリしてた。
どのレコード会社にもタイプは違うにしても
そういう伝説になるようなプロデューサーがいた。
最近はプロデュースはレコード会社の社員ではなくて
ほとんど外部の人になってると思う。
<時代>なのだと思う。
時代と言えば八十八さんは
早稲田のニューオルリンズジャズクラブの出身だが
当時の早稲田の大学バンドの演奏会は
放送研究会のメンバーがMCを務めることが多かった。
放送研究会のメンバーがMCを務めることが多かった。
ナレオハワイアンズはその昔は露木さん、当時は松倉悦郎さんなど。
ニューオルリンズジャズクラブはあの時代は大野正さんだった。
大野さんは勢太郎となって現在NAC5の人番組をやっている。
モダンジャズグループのMCは自前で、その頃はタモリさん。
プロになって時代を作った個々のミュージシャンも含め
(人材を輩出していた時代だったな~)と
通夜の参列者の顔を見ながらそんなことを思っていた。
伊藤八十八さん、穏やかで優しい先輩だった。