パリのサンジェルマン・デ・プレにあるカフェ
「カフェ・ド・フロール」は
1885年創業で観光客にも人気店らしい。
1969年と2011年のパリとモントリオール、
時間も場所もまったく違う2つの物語がパラレルに進行する。
障害を持った子と母、離婚間もない夫婦、三角関係。
そこに過去のシーンもインサートされてくるので
難解ではないが一筋縄ではいかないパズルのような映画。
重いテーマの涙ものかもしれないが
落ち込むことはないし、泣きもしない
愛のストーリーであってもベタベタせずに淡々と進む
2011年のカナダ&フランス制作というだけあって
ハリウッドやイギリスにはあり得ないタイプの作品。
主演のヴァネッサ・パラディについては
ジョニー・デップからの慰謝料が1億ポンドとかの
下世話な芸能ニュースをどうしても思い出してしまったりするが
ほぼすっぴんの母親を演じてこれが結構好演だ。
特徴のすきっ歯で彼女だとわかるくらい。
現代の父親でDJ役の俳優もなかなかよい。
現代の父親でDJ役の俳優もなかなかよい。
ピンクフロイドのアルバム「狂気」から
スピーク・トゥ・ミー~生命の息吹(Breath)が繰り返し使われる。
また、マシュー・ハーバートという人の
「カフェ・ド・フロール」という映画タイトルともなった曲が
2つの時代と家族をつなぐ重要な位置にある。
ただこの曲と映画にどういう関連性や意味があるのか
私にはわからなかった。
ヴァネッサ・パラディと言えばやっぱこの曲かな
「ビー・マイ・ベイビー」
「ビー・マイ・ベイビー」
映画は2015年3月28日公開
想像しているよりは自然体で観れる。
ただ、リニューアルする恵比寿ガーデンシネマの
第一弾作品だと聞いて「ナルホド~」と納得する
そういうタイプの映画ではある。
そういうタイプの映画ではある。