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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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1964年の青春歌謡

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昨日と同じことを繰り返すと、
1964年という年は東京オリンピックで、
新幹線が開業して首都高ができて
日比谷線が開通して武道館ができた年。
音楽はビートルズから始まったリバプール・サウンズと
エレキと青春歌謡真っ盛りの年であった。

3月発売の舟木一夫の「涙の敗戦投手」の
このシングル盤のジャケット写真には
青春歌謡ファンにとって重要なポイントがある。


B面の
「さらば古い制服よ」というタイトルは
デビューからの学生服スタイルをやめる宣言かと思えた。
(正しいかどうか不安もあるのだけど)
これが最後の学生服姿だったはずだ。
この時、舟木一夫20才
いつまでも「高校生」をやってはいられなかったのだろう。

それを見越していたのかどうかこれもわからないが
舟木一夫と同じ遠藤実門下生の安達明
5月にちょっと違うデザインの学生服姿でデビューする。


少女向け雑誌「女学生の友」に連載されていた小説
「潮風を待つ少女」の主人公の名前が「安達明」だった。
(今のNHKの朝ドラ「花子とアン」の村岡花子も
初期の「女学生の友」に執筆している)


「潮風を待つ少女」


他に「白樺に立つ少女」「春を待つ少女」なんて曲もある。
でもやはり「女学生」が一番有名かもしれない。
2011年に63歳で亡くなっている。

さすがに当時は田舎の高校1年生だった私でも
ビクター・吉田正・橋幸夫・三田明に対する
コロンビア・遠藤実・舟木一夫・安達明の構図には気づいてた。

翌年には叶修二という舟木一夫っぽい歌手が
ポリドールからデビューする。
この曲はまさに遠藤実メロなのにレコード会社が
コロンビアじゃないので作曲者名は変名で書いた
(のだそうだ)。



東京オリンピックも終わった年末のレコード大賞は
「愛と死を見つめて」だった。
(酒井さん、もう仕事してるわ)

ビートルズはこの年、日本で16枚のシングルを発売している。

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