日本青年館は1200人くらいのキャパだから、
新人バンドがライブハウスから
ホールコンサートに成長していく過程で
必ず通過する登竜門のような小屋だった。
場所は中途半端な所に位置するが
都心のわりに使用料も意外と良心的だったので
オーディションの決勝大会や
外国人アーティストのショーケース的なライブに使った。
ビジュアル系やヘビメタも案外ここでやっていた。
演劇も何回か見た覚えがある。
上はホテルで会議室などもあるので
会社は新入社員の研修会にも使っていたと思う。
「~だった」「~だった」と過去形で書いている理由は
国立競技場改築のあおりで移転することになり
国立競技場改築のあおりで移転することになり
今の建物がもうすぐ取り壊されるからだ。
私にとってその最後の姿を観る機会は
孫の発表会になった。
青年館でのライブは何故かよく雨にたたられた。
この日もそのジンクスに違わず雨で
記憶が定かではないが、一番最初にここで観たライブは
1979年のナックだったんじゃないかと思う。
この年の最大のヒット曲「マイ・シャローナ」だけを観に。
ステージも照明もほとんど演出のないシンプルなもので
ただあのバンドにはそれが逆にカッコ良かった。
でもキャッチフレーズの「ビートルズの再来」ではないと思った。
「マイ・シャローナ」ナック