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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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CD「いつか聴いた歌」

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LIFE誌が電子化されたように、
音楽はダウンロードが主体になり、

CDやアナログは「フィジカル」と呼ばれるようになった。
デジタル配信と差別化する意味で使われるこの言葉は
どうもCDが「差別」されている気がして
個人的には好きじゃない。

今じゃ落ち目の三度傘のCDにはせんなきこととは思うものの
時々「フィジカル」の商品の中にも光るものがあって
そういうCDに出会う時が嬉しい。

「いつか聴いた歌②~ソング・アンド・ダンス」


イラストレーターの和田誠さん<監修・選曲・解説・邦訳>による
スタンダード・ナンバー2枚組46曲のコンピレーション
70年代に出版された同名の本のCD化で
②とあるように昨年①も発売されている。


これが共に実に優れモノでCDもピカピカに光ってる。
スタンダードというジャンルは私のタイプではないし、
ほとんどが私が生まれる前か生まれた頃の曲に
実体験としての記憶はない。

アニタ・オデイ、フランク・シナトラ、ダイナ・ショア、ドリス・デイ、
ペリー・コモ、サリナ・ジョーンズ、パティ・ペイジ、メル・トーメなどなど
http://www.sonymusic.co.jp/artist/CompilationInt/discography/SICP-30408

音楽の、特に「歌」が豊かだった時代の名曲ばかりだから
和田さんの選んだ<プレイリスト>としても成立するのだが
私はそれより、和田さんとレコード会社担当の関口さん、
この2人のこのCDに対する愛情と思い入れが感じられるのが嬉しい。

和田さん自身のライナーノーツ、1曲づつの曲目解説、
そして訳詞まで、これは作るのに時間かかってるわ~。
②は明日3月26日発売 ブルースペックCDで2700円

考えてみりゃ、倉庫の中の大昔のカタログ楽曲だ。
そこに命を吹き込んだ。
こういう風に作り手(送り手)が丁寧に愛情を込めてモノづくりする
姿勢、それこそ私の一番好きなところ。
「パンク is Attitude」を地で行っている(パンクじゃねえって?)

こういうCDを手にすると、思うのだ
≪フィジカル、捨てたもんじゃない≫
作り手職人のいないレコード会社なんて
単なるディストリビューターにすぎないんだから
こういう職人芸は残していかねば。

タイトルの「いつか聴いた歌」
「I've Heard That Song Before」ヘレン・フォレストwith ハリー・ジェイムズ・オーケストラ



http://www.youtube.com/watch?v=tX5S9iXmMek

1942年とある。もちろん知らなかった曲。
ビッグ・バンドってカッコいい。


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