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Channel: レッツゴー!元日本洋楽研究会
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倉本聰脚本「青春の鐘」

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橋幸夫が出たので舟木一夫についても語ろうかと思いながら

今日は曲ではなくて映画の話。

1960年代はどの国でもヒット曲が出るとその同名の映画化が盛んで

特にアイドル人気のある歌手の映画が多かった。

本人が出演していて内容は歌詞とはまったく関係なかった。

 

舟木一夫も検索すると30本近い映画のリストが出てくる。

1963年から65年の全盛期の作品が多い。

そんなリストの中にあの大御所の脚本家の倉本聰の名前を見つけた

1963年の「学園広場」1965年の「北国の街」1967年「北国の旅情」

それと少し飛んで1969年「青春の鐘」だ。

 

 

 

この1969年という年は東大安田講堂陥落から始まって

音楽は世界中がロックの時代に入っていたから

舟木一夫にとっては苦難の時期で

同名のシングルもこの映画もどれだけの成績を上げたのかはわからないけれど

その頃の舟木一夫は私の興味のまったく圏外だった。

だけどどこか大ヒット曲の映画化とは違う雰囲気を感じて

アマゾンプライムで観てみた。

 

 

<上流家庭に家庭教師としてやってきたサッカー部主将の大学生が

スポーツマンの心意気で受験生を明るく勇気づけ、その家の令嬢と恋に落ちる青春明朗篇>

早い話がよくある身分違いの恋。

不治の病や極貧を表に出してはいないのでそれなりに安心して観ていられる。

だけどそもそも舟木一夫にスポーツマンのイメージねえし。

倉本作品とはいえ青春モノの域は出ていない。

 

倉本聰さんといえば(と、急にさん付けになる)

1960年代の前半あたりはTVドラマの脚本が多い。

私は1970年の「君は海を見たか」で強烈なインパクトを受け

シナリオ本まで買ったものだった。

 

 

その後「前略おふくろ様」「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」など

それと2017年の「やすらぎの郷」、2019年の「やすらぎの刻〜道」まで

富良野に引っ越しされてからも名作を多く書いておられる。

 

 

倉本さんと呼ばなければいけないたった一度だけのエピソードがあって

それを5年前に書いている。

そこに書いた女房のこのセリフ

「あなたは夜サンダル履いて出て行って(倉本さんのお家で)朝まで帰ってこなかった」

 巨匠のお宅に上がり込んで酔っ払って寝てしまうという失態を犯した。、

今思い出しても汗顔の至りだ。

https://ameblo.jp/nihonyogaku/entry-12262802738.html

 

倉本聰さんの脚本になる舟木映画は今回その「青春の鐘」の流れで

「学園広場」と「北国の街」を観た。「北国の旅情」はまだ観ていない。

スパイダースの映画にも2~3脚本を書いているのは知っているので

いつかまとめて観てみようと思う。

 

さてその「青春の鐘」(1969年)だ。

作詞:丘灯至夫、作曲:なんと古関裕而。

映画を観るまで知らなかったけどいい曲じゃん。

 

https://www.youtube.com/watch?v=IAGyynYADsM

 

蛇足ながら映画「青春の鐘」の舞台は新潟県長岡市で、

「北国の街」は十日町、「北国の旅情」は長野県大町市らしい。

あの頃の北国は東北地方ではなくて新潟県と長野県だったようだ。

 

 


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