箱根アフロディーテにも出ていた成人ちゃんは
慶応ライトのリード・トランペッターだった。
慶応には大学対抗バンド合戦常連のカルアもいた。
早稲田にはハイソとナレオがおり、
さらにモダンジャズグループとニューオリがいた。
プロのミュージシャンや作曲家、プロデューサーなどの
多くがそういう学生バンドから巣立っていった。
業界でスタッフになった人もめちゃくちゃ多い。
数十人はいると思われる(オーバーかも)。
横内さんはニューオルリンズジャズクラブのOBだ。
トロンボーンをやっていた。
(先輩には八十八さんがいる)
邦楽ディレクター時代には谷村有美などを担当、
今はソニーミュージックの通販の責任者をしている。
(と思う、最近の体制を知らない)
横内さんから丁寧な手紙付きでCDボックスを頂いた。
「Let's Swing スイング名曲名演大全集」
グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、
アーティ・ショウ、トミー・ドーシー、カウント・ベイシー他
20以上の楽団の、1935年から50年までの録音。
歌っている歌手たちはフランク・シナトラ、
ジョー・スタッフォード、ビリー・ホリデイ、ドリス・デイなど
全部で117曲もある。
派手で華やかなスイング・ジャズは嫌いじゃない。
でも私は知識もないしCDも持っていないまったくの素人だ。
何回か見たライブは良かった。
ビッグバンドが一糸乱れずにバシッ~っと決まる瞬間って
きっとミュージシャン自身が一番気持ちいいのだろうと思う。
ソロを終えて戻る時の表情が満足そうな嬉しそうな照れてるような。
スイングの主役は管楽器かもしれない。
後に音楽シーンの主役になるエレキ・ギターなんて
座ってリズム刻んでいるだけの地味な存在だ。
それとこういう音楽にはビジュアルがイメージしやすい。
女性のファッション、男はスリーピースのスーツ、葉巻
ナイトクラブ、ダンスといった戦前のお洒落な雰囲気が浮かぶ。。
禁酒法はもう終わっていたのかな、ギャングもいそうだ。
モダンジャズの暗さのない享楽のイメージに浸れるので
BGMとしても良い。
手紙には「選曲だけでなく解説も自分で書きました」とあった。
十代から好きだった音楽を会社の仕事として商品化できる幸せは
味わった人間にしかわからない。
業務であるわけだからディレクターとして堂々と
こだわりと愛情を込めて制作したものだろうと想像する。
ただ、この商品よく見ると2010年の発売だ。
何故に今?
横内さんもそろそろリタイアまで1~2年というところかもしれない。
業界に籍を置いて最後に満足した作品なのだろうと思う。
惜しむらくは写真や資料がもう少し欲しかった。
この後10枚組のセットも企画したと聞いた。
やれるだけやっとくことだね。
この後10枚組のセットも企画したと聞いた。
やれるだけやっとくことだね。
これは日本洋楽研究会の保存盤にするよ、ありがとう。
曲はこのボックスにも収録されている
「エルマーズ・チューン」
ベニー・グッドマンとペギー・リー
1941年収録
ペギー・リーのデビュー曲だそうだ
「グレン・ミラー物語」「ベニー・グッドマン物語」をDVDで借りて観るか。
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