映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
http://www.onceinhollywood.jp/
10本撮ったら引退すると言っている
クエンティン・タランティーノ監督の10本目かと思いきや
「キル・ビル」は2本で1本と計算するらしく9本目だそうだ。
そんなことはどうでも良くて、
「ヘイトフル・エイト」から4年ぶり
ディカプリオとブラッド・ピットの共演なのに
公開初日に空席目立つ。
舞台は1969年のハリウッド。
映画・TV業界ピープル、スターたち、パーティ、ファッション、
ベトナム戦争、ヒッピー、キャピトルタワーの下を走る車、
カーラジオから流れる音楽は曲名を思い出す間もなく次の曲に、
そこにロマン・ポランスキーの奥さんのシャロン・テート殺害事件。
ディカプリオは落ち目の西部劇スター
(日本なら時代に対応できなかったチャンバラ映画の俳優って感じ)
ブラピはそのスタントマン。
フィクションとノンフィクション、虚実とりまぜた映画で
きっと世界中のタランティーノ(タラちゃん)マニアたちが
早くも延々とウンチク垂れていることだろう、くらい、
語れるネタが満載と思う。
スティーブ・マックイーン、ブルース・リー、
ママズ&パパズのママ・キャスなんかも出てくる。
そうそう、いつものタバコ「レッド・アップル」も出る。
しかも、これでもかというくらい喫煙シーンが多い。
倉本聰のTVドラマ「やすらぎの刻」みたいだ。
予告編のコピーのいかにもミステリー映画を想像させるような
<ラスト13分 映画史が変わる>ってヤツも、
「だってタランティーノだもの」で片付けていいと思う。
きっと彼の代表作になるだろうこの映画
結論を言うならば、好きな人なら涙流すほど笑える。
でもラブコメやファンタジー派の私はクスッくらいで、
涙まではない。
そんな流れに乗ってない私でもとりあえずわかるのは
この映画がタイトルからしてもストーリーからしても
セルジオ・レオーネ監督へのオマージュだというのは間違いない。
マカロニ・ウェスタンで有名なセルジオ・レオーネの遺作が
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984年)だったし。
この映画に合わせてだろう、そのセルジオ・レオーネの
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」(1969年)も
9月27日から公開になる。
でも今回の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の音楽は
エンリコ・モリコーネじゃない。
当時のヒット曲が20曲以上(たぶん)は使われているので
劇伴が必要なかったからかもしれない。わからない。
じゃあ、使われていた音楽ということで・・
ポール・リビアとレイダース、バフィー・セントメリー
ロス・ブラボーズなど悩みつつ、印象的だったこの曲だな。
「キープ・ミー・ハンギング・オン」ヴァニラ・ファッジ(1967年)
https://www.youtube.com/watch?v=s2z8TpFV748