世迷い言(よまいごと)
検索すると「世迷い言」とは
「とるに足らない不平や愚痴。訳のわからない繰り言」とあるが
ちょっと私の記憶のニュアンスとは違う。
子供のころに「世迷い言言ってるんじゃないよ」と叱られたのは
「常識ハズレのバカなことを言うもんじゃない」のような意味だった。
でもどちらにしてもそのセリフを宮崎俊監督が
「僕の長編アニメーションの時代は終わったんだ。
もしやりたくなっても『年寄りの世迷言』で片づけられればと思っている」
なんて言うと、どうにも余裕でカッコいい。
私には昔から<モノをつくる人>への憧憬とコンプレックスがあるので
こういう人が言うと無条件降伏してしまうのだ。
しかも72歳だ。
しかも72歳だ。
「やりたいことをやる」
「やってもやらなくても自由、今はそこに頭を使わない」
「僕は文化人にはなりたくない、町工場の親父でいたい」
ジブリ美術館の修理をしようが又アニメ製作に戻ろうが
ジブリファンでもない私にはどっちでもいいのだが
「やってみたいこと、試したいことが山ほどある」のが素晴らしい。
堀越二郎は宮崎駿そのものだったんだ。
引退したらYS11でも作るのだろうか。