今年最初の映画「キングスマン~ゴールデン・サークル」
http://www.foxmovies-jp.com/ki
イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、
謎の組織ゴールデン
残されたのは、一流エージェ
教官兼メカ担当のマーリンのみ。
2人は
彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の
コテコテにアメリカンなチームで……。
イギリスのスパイ・アクションかつコメディ。
コリン・ファースを初めとしたキャストのダブる
私の大好きな「裏切りのサーカス」の
真逆に位置する荒唐無稽なエンタテインメント映画だ。
オマージュしているのは60年~70年代の007シリーズだから
今回も黒眼帯、水陸両用車、スイスの雪山要塞etc.
(こういうのどこかで見たなあ)が結構ある。
でもパロディばかりじゃなく、これでもかってアクションや
勘弁してくれと目を背けたくなるシーンなどまさに大娯楽映画。
観終えて(あ~面白かった)でもいいんだけど
しばらくするとちょっと悔しくなる。
漫才やコントなどの場合、ギャグやネタが受けないと
「すべった」ことになるだろう。
ところがこの映画は観客を試すようなネタが多い。
「お気付きにならなようでしたらそのままスルーでどうぞ」
「お客様程度でもお楽しみ頂けるネタは他にもありますから」
みたいな・・。
制作者側の、ちょいと慇懃無礼な姿勢が散見する。
ドタバタの戦闘シーンやシニカルなギャグまでは
初見だってある程度理解できるとしても
イギリスの習慣、風習、社会状況なんかの知識、
007シリーズのもっと深い知識、この映画の前作の情報、
アメリカ英語とイギリス英語の違い
更に言えばイギリスの階級によって異なる英語などまで
もしわかったらもっと笑えるだろうに、と思うと悔しい。
映画館でコメディ映画を観てて外国人客が大笑いしてるのを
(何がおかしいんだろう?)って思うことあるじゃないですか。
あんな感じですかね。
中で一つだけ私にもわかった小ネタ。
悪者にエルトン・ジョンが誘拐されてるんですよ。
そこには007のドーベルマンじゃなく
2匹のロボット犬がいるんだけど
その名前が「ベニー&ジェット」っていうの。
おおーその元は「黄昏のレンガ道」(1973年)に収録の
「ベニーとジェッツ」じゃんって。
それからエルトンが最後にキングスマンに言うセリフ
"Darling, if you save the world, you can have a backstage pass"も笑えた。
とか言いながら今日聴くのは
映画を観れば重要なシーンで絶対に印象に残るこの曲
ジョン・デンバー「カントリー・ロード」(1971年)
https://www.youtube.com/watch?
それにしても上流階級の人まで“Fxxx”連発の映画だった。