先週の朝日新聞に星野博美というノンフィクション作家が
「暑さは克服できないんだから、
暑さの恐ろしさを知ってダラダラ過ごそう」
「暑さは克服できないんだから、
暑さの恐ろしさを知ってダラダラ過ごそう」
という内容のエッセイを書いていた。
日本人の暑さを克服しようとする文化が辛い、と。
制汗、デオドラント、涼感。虫来るな、汗出るな、臭うな、
日に焼けるなといった「夏は拒否」のメッセージの一方で
熱中症になる人があとを絶たない。と。
だけど電車で隣に汗臭い人が来たら私は席を立つし
他人にそういう風に思われたくないからデオドラント剤も使う。
「夏は拒否」派だろうと思う。
実際、夏は嫌いだし。
実際、夏は嫌いだし。
そっちじゃなくて気に入ったのはこのくだりだ。
『香港では炎天下では極力行動せず、明け方や夕暮れ以降に
町へ繰り出し、だらだら、どろどろ、たいがいに過ごす』
≪だらだら、どろどろ、たいがいに過ごす≫
いいな~、「たいがい」って、第二の人生のキーワードでしょう。
暑さと同じように老いを拒否する文化というのがある。
TVでは世田谷育ちのナンタラ初め
ライト当てまくった女社長が宣伝するバカ高い化粧品や
「こちらの女性は幾つに見えます?」なんていうCMが氾濫してる。
いいじゃん、老いて。
友人にはジムで鍛える健康オタクもいる。
適当に不養生で不摂生で不健康な生活でいいじゃん。
昨夜の飲み会は平均年齢65歳
学生時代のクラブの仲良しグループ。
中には現役しゃちょさんもいるが
たいがいは「たいがいに過ごしている」ヤツばかり。
ワインは4本空いた。
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