ロックバンドはヴォーカリストとギタリストという
オーソドックにフロントに2人並ぶのが見ていて一番落ち着く。
私は昔から<ロックンロールは歌>派なので
歌のないインストゥルメンタルでレコードを買ったのは
ベンチャーズ、スプートニスク、ビレッジストンパーズ
程度じゃなかろうか。
でも、ジェフ・ベックは別格で、素直に凄いと思う。
一つのところに止まらないのが凄い。
ギタープレイというよりプロジェクトの発想力。
よく「孤高」と評されるけれど山奥の仙人じゃない。
共演者とかジャンルとか思いつきでやってるいるようでいて
時代を先取りするインスピレーションが当たっている。
きっと「降りてくる」のだろう。常人じゃない。
年齢がいくつか、この人場合は語る必要のないアーティスト。
なんてジェフ・ベックは、72歳。
凄いとは思うけど決して得意じゃなくて
「ゼア・アンド・バック」というアルバムは担当だったのに
宣伝チームにお任せで自分はその4日前に発売した
「シングルズ」クラッシュに熱を上げてた、1980年7月。
ライブも1973年のBBAからワールドミュージックフェス、
最近では数年前の東京ドームシティまで
何回行ったかわからないくらい観てるが得意ではないんだな。
そんな偏屈な私なので今年7月の新譜
「ラウド・ヘイラー」も聴くまでもないかと思っていたところ
飲み会やらなんやらで「いい、いい」と
周りがあまりにも言うものだから相当遅ればせながらで聴いてみた。
http://wmg.jp/artist/jeffbeck/
遅くて恥ずかしながら、こりゃいい。
<現在>だわー。
しかもほとんどの曲が歌ありで
その女性ヴォーカルがまたええんだわー。
ジェフ・ベックってすげーな、やっぱ。
決してパーマネントなバンドの雰囲気はないから
あくまでジェフ・ベックの現在のプロジェクトなんだろうけど
クラシックロック・アワードでの来日もこのメンバーなら
ライブ観たい。
「ブロウ・バイ・ブロウ」よりも「ラウド・ヘイラー」の方が好き
と暴言を吐いておこう。
今日は「ラウド・ヘイラー」から1曲「リヴ・イン・ザ・ダーク」
72歳にしてギター炸裂してるぜ、カッコイイ。