良い詞とメロディとアレンジと音、
それを楽曲としてまとめあげる数人の実力派プロデューサーが
天下一のロック・ヴォーカリストとともに作りあげた。
大人の鑑賞に堪えうる極上のアルバム、悪いわけがない。
エアロスミスのスティ-ヴン・タイラー初のソロ・アルバム
発売元はナッシュヴィルに本拠を置くカントリーミュージックの雄
ビッグ・マシーン・レコード・グループ傘下のドット・レコード。
このグループにはテイラー・スウィフトやチープ・トリックもいる。
そのレーベルのせいもあり、ずっと以前から
「スティーヴンのソロはカントリーになる」と報じられていた。
先行シングルもカントリーチャートを上がったりしてたもんだから
そのスタンスで聴いた。
最初の感想は
(これって、カントリー・ミュージックなの?)なので、
周辺の記事やコメントからそういう先入主は持たないほうがいいみたい。
当然サウンドとアレンジはエアロスミスとは違うけど。
どんな曲をどんなアレンジで歌ってもスティーヴンならこうなるという
イメージ通りのアルバムで、しかもスローからミディアムな曲が多い分
誰が聞いたって、たとえエアロスミスを知らない人が聞いたって、
(ああ、アルマゲドンの歌を歌ってた人ね)ということになるだろう。
んで、いいことはいいんだけど、
聞いてしばらく時間を経ての感想は<素材を活かした高級和食>だ。
聞いてしばらく時間を経ての感想は<素材を活かした高級和食>だ。
(カントリーの聖地ナッシュヴィルなんだけどね)
ルーツとなる食材を使った、一見素朴な田舎料理ではあっても
出来上がった料理は盛り付けの食器まで含め高級料亭のものだ。
スティーヴンがかつて「ドリーム・オン」に込めたような、
ただただ必死にロックンロールしていた
70年代のチープなテイストを40年後に求めても栓無きこととは
とっくにわかっているとは言え、さみしさは漂う。
それはエアロスミスの最近の2作にも通じるさみしさだ。
まあ、ソウルフード好きなジジイの戯言と聞き流しておくんなまし。
Rock'n'roll is a loser's game.
まあ、ソウルフード好きなジジイの戯言と聞き流しておくんなまし。
Rock'n'roll is a loser's game.
今日は1968年のジャニス・ジョプリンで有名なこの曲
スティーヴンのアルバムでは最後に収録されている
「心のカケラ」映像はLive