時間調整で入った小さな映画館
1月に公開していた映画
「フランス組曲」
アウシュビッツで亡くなった女性作家の未完の小説が
死の60年後に見つかりベストセラーとなったその映画化、
死の60年後に見つかりベストセラーとなったその映画化、
という触れ込みとはいえ、
<ナチス将校とフランス人の人妻の禁断のラブストーリー>
多くの映画で使われてきたこのイマイチな設定に
まったく期待しないで観た分だけ、実は余計に満足した。
時々こういう拾いものの映画にぶつかると嬉しくなる。
第二次世界大戦中
フランスの田舎町にもドイツ軍が進駐してくる。
夫は出征中、イジワルな義母とメイドとの3人の家に
ピアノを弾くいい男のナチス将校がやってくる。
想像通りのストーリーで終わるかと思いきや
意外な方向に物語は展開していく。
主演のミシェル・ウィリアムズは取り立てて美人じゃない。
亡くなったヒース・レジャーとの間に子供がいる。
「マリリン7日間の恋」でマリリンモンロー役をやって
その映画は大したことはなかったけど
メリル・ストリープがサッチャー役でアカデミーを取った年の
今回の「フランス組曲」のもう一方の主役が劇中のピアノ曲。
音楽はアレクサンドル・デスプラという作曲家で
「グランド・ブダペスト・ホテル」以外にも
彼の手掛けたサウンドトラックはすさまじく多い
「不屈の男 アンブロークン」「リリーのすべて」
「ミケランジェロ・プロジェクト」「イミテーション・ゲーム」
「ゴジラ(2014年版)」「あなたを抱きしめる日まで」
「毛皮のヴィーナス」「最後のマイ・ウェイ」「ゼロ・ダーク・サーティ」
「アルゴ」「マリリン7日間の恋」「ハリーポッターと死の秘宝」
「ミケランジェロ・
「ゴジラ(2014年版)」「あなたを抱きしめる日まで」
「毛皮のヴィーナス」「最後のマイ・ウェイ」「ゼロ・ダーク・サーティ」
「アルゴ」「マリリン7日間の恋」「ハリーポッターと死の秘宝」
「英国王のスピーチ」「ベンジャミン・バトン」「クイーン」
「真夜中のピアニスト」「真珠の耳飾りの女」「愛のエチュード」
・・・etc.
父はフランス人、母はギリシャ人の54才。
世が世ならシングルヒット連発して
<21世紀のミッシェル・ルグラン、フランシス・レイ>
と呼ばれていたかもしれない。
と呼ばれていたかもしれない。
「フランス組曲」でのメインのピアノ曲は「ブルーノのテーマ」
ブルーノってのはこのナチスの中尉の名前で
映画ではブルーノ中尉がこの曲を作曲したことになっている。
彼の付けたタイトルが「フランス組曲(Suite Francaise)」というわけだ。
映画ではブルーノ中尉がこの曲を作曲したことになっている。
彼の付けたタイトルが「フランス組曲(Suite Francaise)」というわけだ。
フランス人が英語をしゃべってるのがいかがなものかだが、
このセンチメンタルなサントラのおかげもあって、映画は悪くない。