昨年見逃した「JIMI:栄光への軌跡」をDVDで観た。
ジミ・ヘンドリックスの初期の伝記映画。
当時は映画サイトの評価が最悪
かつ友人たちの評判もイマイチで
それが理由で観なかったわけじゃないんだけど
ほぼ1年が過ぎてしまった。
一方で昨年夏のビーチボーイズの映画
「ラブ&マーシー」の評価は高過ぎるほど高く、
ビーチボーイズが☆5つなら、
このジミ・ヘンドリックスは☆1つって感じだった。
「ラブ&マーシー」の評価は高過ぎるほど高く、
ビーチボーイズが☆5つなら、
このジミ・ヘンドリックスは☆1つって感じだった。
そこまで評判の悪い映画はどのくらい最悪かと思ったら
別にそれほどでもないじゃん、と。
あの悪夢映画「セッション」なんかよりずっといいじゃん、と。
「ラブ&マーシー」が☆4、「JIMI」☆3くらいなんじゃない?
辛口コメントの人たちの挙げている理由の多くは
「ジミヘンの音楽が流れない」
「モントレーの前で終わってしまう」
確かに、、でもそれがそんなに気になるかなあ。
映画はジミ・ヘンドリックスと、彼を発掘したリンダ・キース、
マネージメントを引き受けるアニマルズのベーシスト
チャス・チャンドラー、ジミのガールフレンドの3人を中心に
デビュー前からモントレーに向かう空港までを描く。
ビートルズの映画「ノーウェアボーイ」「バックビート」
なんかとタメじゃないの?
時代感と人間模様を味わうにちょうどいいと思う。
嘘か誠かは別として、彼にまつわる有名なエピソードや
アーティスト、知ってる名前の人物がいっぱい出てくる。
ジミヘンの演奏を初めて聴いて衝撃を受ける
エリック・クラプトン役の俳優なんてそっくりだわ。
ジミ役の彼も悪くない。
ジミをパブで発掘した当時のリンダ・キースは
キース・リチャーズのガール・フレンドだった。
その頃の本物の写真。
キース・リチャーズのガール・フレンドだった。
その頃の本物の写真。
キースがこの彼女と別れる時に彼女のために書いたのが
この曲だという
「ルビー・チューズデイ」ローリング・ストーンズ
んで、ジミヘンが彼女に書いたのが「レッドハウス」なのだそうだ。
真偽のほどはどうでもいい。ファンタジーの一つだな。
そもそもが<真実の話>の音楽の伝記映画は難しい。
<真実に基づいたフィクション>
たとえば週末もTVでやってた「ドリームガールズ」
ああいうインスパイアされての創作ものにするか
「レッキングクルー」や「シュガーマン」のような
完全なドキュメンタリーにするか、どっちかしかないかと。
だからテイラー・スウィフトがジョニ・ミッチェル役を
やるとかやらないとかで頓挫してる「Girls like Us」も、
レニー・ゼルウィガーやピンクやエイミー・アダムスが
ジャニス・ジョプリンを演るとかいってる映画も、
面倒くさいことをクリアして作っても
結局酷評を受けるだけだと思うんですよ。
そう考えるとこの映画も頑張って歴史を紐解いてるし、
伝記映画としてはまずまずじゃないすか。
私はそれなりに楽しみましたです。